ビジネスインターンシップでの渡航を決めたきっかけ

大学が決まった高校3年生のタイミングで、海外留学することは決めていました。日本ではどうしても甘えてしまうため、 英語を使わざるを得ない環境に飛び込みたいと思ったからです。国際的な働き方をしたいと考えていた私は、地元・大阪府松原市の市役所に勤めたいと、大学進学後、思うようになりました。今はまだ松原市の知名度は高くありませんが、インバウンドを盛り上げることで、町おこしができるのではないかと考えたからです。松原市を外国人の住みやすい国際都市にするためには、そもそも海外の方がどんな生活をしているのか知る必要があります。2025年に大阪万博も開催されることから、より一層インバウンドが盛り上がると考え、就職前に留学することを決めました。
最初は、コツコツ勉強ができる語学留学を考えていました。そんな時父から「社会に出る前に、一度働く経験をしてみたら」とアドバイスをもらいました。確かに、 学校という環境だけでは、楽な方に逃げようと思えばいくらでも逃げれてしまいます。実際、私の大学には国際生（外国からきている留学生）が多くいますが、どうしても日本人同士で集まってしまっています。そこで、自分を追い込むためにも、海外インターンシップに挑戦しようと決めました。
留学エージェント2～3社ほどに問い合わせましたが、どこの会社からも語学留学を勧められました。その中の1社だったワールドアベニューから、ビジネスインターンシップという提案をしてもらいました。約1年間の留学プランで、前半4ヵ月間は英語の勉強、そして後半3～6ヵ月間、インターンするというプログラムでした。たった4カ月間でインターシップができるようになるのか不安はありましたが、挑戦したいという思いがあったため両親にプレゼンをしました。母は心配していましたが、最終的には応援してくれました。

とにかく大変だったダブルスクール

私は人見知りだったこともあり、はじめはとても苦労しました。ミートアップに参加したとき、思い切り人見知りを発揮してしまい友達の後ろに隠れてしまったほどです（笑）。しかし、せっかく海外に来たのだからと、少しずつ積極的にコミュニケーションを取れるようになりました。
午前中通っていたMIT Instituteには、ブラジル人が多くいました。彼らはどんどん自分から質問する積極的な方が多く、フレンドリーなため、学校に行くモチベーションが上がりました。週に1度テストがあるので、クラスで1位を取れるよう、前日は猛勉強していました（笑）。先生はみなフレンドリーで、間違えているところを都度指摘し正してくれましたし、質問にも優しく丁寧に答えてくれました。私は一般英語コースのプレインターミディエート（中級レベル）から始まり、途中ケンブリッジ英語検定のFCEコースに入りました。そして最後は一般英語コースのアッパーインターミディエート（上級レベル）に移動しました。日本人はクラスで私1人だったため、より一層英語を使う機会が増えました。MIT Instituteでは宿題が出るので、日々勉強しないといけない環境に身を置くことができました。
15時からのJET English Collegeでは、とにかくリスニングとスピーキングを練習します。JET English Collegeでは発音を間違えるとできるようになるまで何度も何度も繰り返し練習をします。12人ほどいるクラスメイトの前で何度も直されるのは恥ずかしいので、きちんと予習をし、わからないところは重点的に練習してから授業に臨んでいました。レベル4から入り、最終的にはレベル8まで進むことができました。はじめのうちは先生が何を言っているかわからずとても苦労しましたが、3週目くらいには慣れることができました。スピーキングが苦手だった私は、徹底的に発音を直してもらいました。また、発音が分からなければ自分から積極的に先生に聞きに行くよう努力していました。先生はフレンドリーでしたが、たまに厳しい先生にもおり、その先生の授業は身が引き締まりました。
後半、JET English Collegeではビジネス英語の授業がありました。このビジネス英語の授業はそもそもの授業内容が難しいこともあり、毎日勉強漬けになるほど本当に大変でした……。だた、ビジネス英語コースで得た知識は日本で働くときにも使えると感じ、勉強に取り組んでいました。1・2限目はビジネスでよく使うフレーズや単語などを練習するカランメソッドの授業を受け、3限目はプレゼンテーションをしたり、隣の人と話して発表したりしていました。社会人経験のある方とバディになったときは、その方から仕事のことなどアドバイスをしてもらいました。

学校の様子

旅行会社でのインターンシップ

インターンシップの面接前、学校の先生に履歴書の添削をしてもらいました。また面接練習として、握手の仕方をはじめ面接の細かいポイントを教えてもらうことができました。面接は2週間で4社ほど受けました。正直、私のインターン先会社の面接は緊張してあまり覚えていません（笑）。うまくいった印象はあまりありませんでしたが、何とか合格することができました。
私のインターン先は旅行会社で、火曜日から金曜日まで、9時から17時まで働いていました。仕事内容は企画や営業です。例えばツアーの企画をするところからはじまり、ツアーを作るためホテルに連絡して予約を取ったり、そのツアーを企業に販売したりしていました。インターン中、企業視察訪問の担当をさせてもらう機会がありました。具体的には、日系企業からオーストラリアのある研究所に行きたいという依頼でした。そこで「このような希望を持っている団体があるのだけれど受け入れてもらえないか」とその研究所に営業の電話やメールを行いました。電話対応は本当に難しかったのですが、多文化社会のオーストラリアで経験できたことは特別な経験でした。
インターンシップをする中で大変だったのは体調管理です。私自身が体調を崩しているタイミングで、チームをまとめることになり、とても苦労しました。また電話での問い合わせも本当に大変でした。特に電話でのクレーム対応は意思疎通がうまくできず、語彙力のなさを痛感した瞬間でした。ただ何度も繰り返して電話対応を行うことでだんだん慣れてできるようになりました。電話対応をさせてもらったことで、英語でのコミュニケーション力が上がったと思います。電話対応ができることになったとき、自分の成長を感じることができました。

インターンシップの様子

海外ビジネインターンシップでの経験を振り返って

今回英語に触れざるを得ない厳しい環境に飛び込むために海外ビジネスインターンシップを選択して本当によかったと感じています。インターシップの経験をしたことで、 「インバウンドに携わりたい」という将来の夢につなげられる経験ができたと感じています。海外の企業で、いろんな国籍の方とかかわりながら仕事ができたことで、仕事で使うことのできる英語力をつけることができました。
また、将来就きたい仕事を具体的に決めて渡航して、よかったと感じています。インターン先で仕事をしているときに「ここは今後の仕事でも使えそう」と思えるポイントが多々あったからです。決めていたからこそ、つらい時も苦しいタイミングも前向きに乗り越えることができました。

これから渡航する方へのメッセージ

まず言えることは 「チャンスは今しかない」ということです。
社会人になってからお金を貯めて留学することもできますが、学生の今だからこそできることも多くあります 。挑戦して失敗したとしても、失敗から学べることもたくさんあるはずです。学生だからこそ、挽回するチャンスもまだまだあります。だからこそ挑戦したいと思っている方は、恐れずどんどん挑戦していただきたいです。
それと自分の体調をしっかりと整えて渡航するということも大切です。私は渡航中、歯を痛めてとてもつらい時期がありました（笑）。きちんと治療しておくことはもちろん、保険でどこまでカバーできるのかはしっかり調べておきましょう！

ビーチに行ったとき