Aki Otsuka

留学期間
2016年4月 - 2017年4月
滞在都市
オーストラリア
参加プログラム
ビジネスインターンシッププログラム
インターン先
大手旅行会社
海外ビジネスインターンシッププログラムで旅行業界の企業で働いた後、実力が認められ、有給のパートタイム契約を行った大塚貴己さんに体験談をいただきました。大塚さんは、日本で大学を卒業後、一度就職をして数年間仕事をした後に、キャリアアップのために海外ビジネスインターンシッププログラムに参加しております。この記事では、大塚さんの体験談を留学カウンセラーとのインタビュー形式でご紹介します。

インタビュー内容

日本でのお仕事に関して

日本では大学を卒業した後、どのようなお仕事をされていたのでしょうか

大学を卒業後、教育業界で正社員として働いていて、主に会社のオリジナル教材を使った塾の先生や営業をやっていました。基本は電話で教材に関してのサポートをし、年に何回か開く講習会で直接指導をしていました。私は小6から中3をメインで担当していましたが、会社のオリジナル教材は、年長から大学くらいまで幅広い学生を対象としていました。割合的には、営業よりも教材を購入した人たちへのサポートがメインでした。

留学生として学生に戻って、「教育」に関して感じたことはありますか?

改めて思ったのが、同じ勉強をして伸びる人と伸びない人の決定的な違いは、「本人のやる気」と「正しい勉強方法ができているか」に尽きると感じました。オーストラリアでしっかりとした教育機関に行けば、「正しい勉強方法」というのをしっかりと提供してくれるので、あとは言い訳をせず、愚直に頑張れるかどうかが大事なのだなと感じました。小学生や中学生は、自分だけではなかなかストイックに頑張れないので、お母さんなどと協力をし、モチベーションを上げていく努力をしていました。私達は基本的には誰に言われるということがないので、しっかりと高い目標を持って頑張り続けるしかないと思います。その点、海外ビジネスインターンシッププログラムには、海外で働くという大きな目標があるので、普通の留学よりは頑張りやすいと感じました。また日本に帰って同じような業界に戻ることがあれば、オーストラリアでの留学経験も活かして大事な事を伝えていこうと思いました。

過去の留学経験に関して

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以前、留学をしたことはありますか?

大学2年生のときに、約半年間イギリスに留学をしていました。
大学にあった留学プログラムだったので、単位として換算される大学付属の語学学校で英語の勉強をしていました。イギリス留学プログラムに参加できるのは、毎年学年で5人くらいだったのですが、なんとしても行きたかったので、迷わず応募しました。

もっと前から英語が好きだった?

そうですね。中学校に入る前くらいから、両親から「英語は私たちでは教えられないから塾で勉強してくれ」と言われて・・・(笑)、塾に行き始めたら周りより少しだけ英語ができるからどんどん楽しくなって、高校も私立の英語科という選択肢が増えました。結局もっと高いレベルの公立高校が第一希望でそっちが受かったので、私立の英語科には行きませんでしたが、当時は最後の最後まで迷っていました。私立の英語科に行っていたら、高校在学中に1年間の留学が必須だったので、その道を閉ざした分、大学、もしくは社会人になったら絶対に留学をしようと常に考えていました。長期留学をするにはお金がいるから就職後にまた長い期間行こうと思い、大学は半年の留学のみにしました。

就職も英語が使える業界を考えていましたか?

はい、大学もずっと英米語学科だったので、最初は志望する業種を英語が使えそうな分野に絞りました。しかし、就職活動をするうちに英語を取るか、興味のある教育業界がいいかで悩み、最終的に教育業界に進みました。教職も持っていたので、教育業界での仕事は非常に楽しむことができました。留学がなかったらまだ続けていたと思います。でも年数を重ねていくうちに、特に英語に関して小中学生に教えることはできるけど、もっと知識をつけなければいけないし、もともと興味を持っていた英語が使えそうな分野(旅行業界など)も挑戦してみたいなというモヤモヤはありました。

キャリアを止めて、ビジネスインターンシップに飛び込んだ決断に関して

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5−6年社会人として仕事をしての留学の決断は大変ではなかったですか?

前述したように、元々留学をしようと常に考えていたので、社会人として色々な経験をし、お金も溜まってきたので、思いっきり決断をしました。

決断のきっかけはなんですか?

  • 予定しているお金が貯まった
  • タイミングが良かった

上の2つが大きいですね。(笑)

塾の先生として生徒を受け持った際、第一志望のところに合格した子の親が私の教え方を気に入ってくださり、その子の弟もお願いしますと嬉しいお言葉をいただきました。その弟も無事志望校に合格を決めたのが去年で大きな仕事を終えきったのが去年の留学のタイミングでした。実はさらにその家庭には妹がいるので、ここで行かなければさらに4年伸びる、これはアカン、今や!と思って飛び出しましたのが一番の理由かもしれないですね(笑)。

語学学校や専門学校に関して

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学校に関して教えてください

私は、語学学校の後に、ビジネスのCertificateのコースに進みました。キャリアアップの為なので、「英語を伸ばす+英語でビジネスを勉強する+海外で働く」というところを考えてこの道を選びました。やはり海外なので、先生によっては日本と全く文化が違うなどギャップがたくさんありましたが、前職や今までの経験が活きたのか、なんだかんだ人一倍色々教えてもらえました。特に外国人の生徒は、この先生嫌!など態度にあらわにして損をしているところがあったイメージでしたが、そこらへんは日本人の強みを使って、うまくやることによって他の人文まで余計に教えてもらいました。海外に出てさらに人とのコミュニケーションに磨きがかかったのではないかと思います。

ビジネスインターンシップに関して

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はじめに、企業の面接はどんな感じだったですか?

「なぜインターンシップをやりたいのですか?」など他の企業でも聞かれるような内容がメインでしたが、一番驚いたのは、実技試験としてエクセルの表を作成したり、システムを使ってデータ入力をしたことですね。直前でもしかしたら実技試験があるかもしれないという話をワールドアベニューの方から聞いていたので、事前対策が功を奏しましたね(笑)。

英語で業務をするにあたり、困ったことはありますか?

色々とパソコンスキルのところで疑問が出てきて、Googleを使って調べても、こっちの企業で働くとパソコンもすべて英語なので日本語で理解をしても、そもそも英語でなんだっけという問題にぶつかりました。結局更に英語で調べていかなければいけないので、最初から英語で調べて英語で理解をしていくという習慣がつきましたね。

他には、もともと電話対応(こちらから発信)は私の仕事ではなかったのですが、何回か任されるタイミングがあり、「うわ、電話きたー」と思いました。(笑)
その際は、飲食店のアルバイトの方でなるべく電話を担当するようにして、特訓しました。慣れてきたタイミングで、今まで最後の砦としていたマネージャーがいなくなり、後ろがいない状況で「私がやらざるを得ない」という環境になったときは強くなりましたね。(笑)

学校の勉強が活きたと思ったことを挙げていただけますか?

  • ライティングスキル
  • ビジネスの知識

この2つは顕著に現れましたね。
特に2つ目に関しては、本当にインターン先が恵まれていて、学校のビジネスの授業で学んだ知識をそのまま実践することができました。本当に理想の形で、学校で理論を学び、実践をインターンで深めるということができたと思います。たまたま大手旅行会社でインターンシップをすることができたからこのような経験ができたとおもっています。特に組織に関しては少人数の会社では経験できないですし、本当にラッキーだったなと思いました。

インターンシップ中に嬉しかったことは何ですか?

期待値を超えて、仕事を完遂したときですね。もともと仕事をするときに「期待値を超える」ということを念頭に置いて常にやっているのですが、今回の旅行業界での仕事に関しては、これやっておいてねと上司に頼まれたことを「え、もう終わったの?」と驚かせるくらい早く終えたときは、「よし」って思いましたよね。(笑)また、大きい仕事を捌き切ったときの達成感も楽しいですね。最後は、非常に大きい仕事に携われて、もちろん上長がさらに確認はするけれど、全世界に配るようなパンフレットの赤入れなどを経験できたのは嬉しかったです。来月日本に戻ったら探してみようかなと思いながら頑張りました(笑)。

逆に辛かった仕事はありましたか?

仕事で辛いとはあまり思わなかったですが、、、強いて言えば倉庫整理です笑
入ってすぐのとき、たまたま会社の倉庫整理の時期に重なって、大量のパンフレットを整理する仕事が1日あったときは辛かったですね。(笑)でも新入社員のときみたいな初心に戻れたのは良かったですけどね。そしてインターンシップという立場上、いろいろな仕事に携わらせていただけたので全く文句はないです(笑)。

インターンシップで学んだことを挙げていただけますか?

1.パソコンスキル

今まで社会人としてパソコンは使っていたけれど、ここまで色々な使い方があるとは知りませんでした。また、会社独自のシステムなどは触りながらさすが大手企業だなと感じていました(笑)。

2.納期前提出の重要性

よく言われる「ボールの持ち方」に関して学びました。
今までは1人、2人で完結する仕事が多かったので、自分のさじ加減で調整できるところもあったけれど、何十人、何百人関わる仕事は責任が重大だなと感じました。適当にはできないけれど、時間をかけ過ぎても後ろが全部止まってしまうので、そこらへんは大きな会社でたくさんの人が関わるプロジェクトに参加することができたからこそ学べたなと思いました。
最後に次の人に引き継ぎをするときも正確に、そして速く引き継がないと迷惑がかかるので、今まで経験したことない緊張感で仕事をすることができました。最初はまさかインターンシップからスタートした私がこんなに大きな仕事を引き継ぎするなんて思ってもみなかったですからね(笑)。

さいごに

普通の語学留学とは違う点って何か感じましたか?

私は大学の語学留学とこのビジネスインターンプログラムの両方を経験したのですが、今回このプログラムに参加をして「頑張らざるを得ない環境をつくれる」というのが一番大きいと思いました。目標を常に立て続けなければ海外で働くということは簡単にできないと思っていましたし、それに対して振り替える回数も普通の語学留学に比べて多いと感じました。

実はもともと海外ビジネスインターンシップ・プログラムで来るつもりはなく、語学留学で1年の留学を考えていたのですが、たまたまこのワールドアベニューのプログラムを知って、色々と考えたときに将来のために海外での就業経験という壁にも挑戦しようと思ったからこんな貴重な経験をすることができました。焦って、考えもせず留学しなくて良かったな、本当に良いタイミングで私にとって最適なプログラムに飛び込めたなと改めて思います。

もちろん普通の語学留学でも色々な友達ができたりと楽しい経験もできますが、私は同時にキャリアアップも考えていたので、ビジネスインターンシッププログラムが適していました。また、気候や国柄、そして人の暖かさなど総合的に見ても他の国ではなくオーストラリアで良かったなと満足しています。

最後に一言ください

濃い1年でした、本当に(笑)。
誰よりも濃かったのではないですかね?(笑)
でもこれでも足りないともっとやりたいなと思うことがキリがないくらいあるので、また3ヶ月後にビザを変えて戻ってこようと思います。本当に頑張れば頑張った分だけ評価される国なので、楽しくてしょうがないです。

ちなみに7月に戻ってきてインターンシップ先で再度働くということは。。。

そうなんです。。実は、、確約はできないけど、戻ってきたらまた一緒に働きたいと言ってもらっています。本当にワールドアベニューのビジネスインターンシッププログラムに参加して良かったです。