Manami Toida

留学期間
2016年6月 - 2017年5月
滞在都市
オーストラリア
参加プログラム
ビジネスインターンシッププログラム
インターン先
ホームステイ&シェアハウス手配会社
海外ビジネスインターンシッププログラムに参加し、勉強、インターンシップ、アルバイト全てに全力投球をしていた土井田 愛さんから体験談をいただきました。この記事では、土井田さんの体験談を留学カウンセラーとのインタビュー形式でご紹介します。

インタビュー内容

オーストラリアに来る前の状況

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大学を卒業してすぐの渡航でしたよね?

はい、大学を卒業した次の月からオーストラリアでの留学生活が始まりました。
もともと大学中に休学をして1年留学も考えましたが、私は理系だったので、大学の勉強に集中して卒業を決めてから留学をしようと決めました。また、私の学校、特に私のいた農学部は、休学費用が非常に高かったというのも卒業をしてから来た理由ですね。

留学の決意を決めた後はどうしました?

ちょうどその頃、就職活動も並行して行っていたのですが、完全に留学をすると決めてからは、大学の勉強とお金を貯めることに集中しました。教職とか学芸員とかのコースも取っていたので、週6くらい学校に行く必要があったのですが、実家は岐阜で、大学は名古屋まで通っていたので、毎日通学に1時間から1時間半かけてましたね。ビジネスインターンシップ・プログラムに参加したらたくさんの試練があるだろうし、絶対両立はできると思ってバイトも詰めていました。また個人的な考えとして、身銭を切ってする留学の方が絶対に自分のためになると思ったので、来る前にこっちの費用100万円を貯めてから来ました。

ビジネスインターンプログラムに参加しようと思った理由

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何故ビジネスインターンシッププログラムでの渡航を決めたのですか?

前述したように、最初は就職活動をしていました。
しかし、以前から考えていた留学への気持ちが強かったのと、本当にやりたいということが曖昧なまま就職をしてもいいのかなと思って留学を決断しました。海外ビジネスインターンに飛び込んだ大きな目的としては、戻って「やりたい事」が決まった上で就職活動をするための「自分探し」を行うことでした。

周りが就職活動をしている中、留学の決断をするのは大変ではなかったですか?

自分の中で、留学をして戻ってきてたときに今より良い就職活動ができると思ったのでそこまで迷いはなかったですね。
就職活動をしている際、本当にやりたいことがわからなくなりました。

農学部の人は、食品関係やスーパーなどに就職をする人が多かったのですが、

  • 本当に私のやりたい分野はここなのか。
  • 私は皆と同じようにこのままの道を進んでいいのか。
  • 就職活動の流れに身を任せて自分の人生を決めていいのか。

就職活動をすればするほど、このような問をするようになってきました。

食品関係の工場見学をしたときに、パートさんの管理する仕事などを見て、「私のやりたいことはこういうことではない。」と強く思いました。企業説明、見学に行けばいくほど、いくら良い給料がもらえて立場的に良いポジションでもこういう会社で働いたら途中で楽しいと思えなくなってしまうだろうと考えました。

ご両親にもご相談をされましたか?

実はぎりぎりまで留学のことは両親に言わず、お金もしっかりと貯まってきた状態で、話をしました。
自分への投資だと思って、「留学して本当にやりたい職業を見つけるために行く」という話をしたら両親も非常に協力的で、背中を押してくれました。

インターンシップでの業務に関して

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現地の企業でインターンシップをしてみてどのように感じましたか?

今まで国内、海外問わずアルバイトを頑張ってきましたが、やることが全く違うので毎日1つ1つが非常に勉強になりました。「あ、私仕事をしている」という実感を得たときは嬉しかったですね。もちろん海外での働き方は日本と全然違うので、この理想な働き方を基準にして就職先を考えることはできないとは思いましたが(笑)。

実際にどのような部署で何をしましたか?

私は、色々な国から渡航してくる外国人向けにホームステイやシェアハウスを手配する会社で働きました。
また、会社の中では、アカウンティング部門とアドミン部門の2つの仕事のサポートがメインで、2つの部署では本当に色々な仕事を任せてもらいました。
最初は、エクセルにデータを打ち込むような簡単な仕事をしながら研修をして、徐々に会社のシステムからホームステイ予約表や予約数のグラフを作成したり、メールを送ってホームステイ先やシェアハウス先とメールのやりとりなどをしました。また、会社が出している広告に興味を持って、新しいホームステイ受入の希望が来たら、それを判断基準(家の場所や条件など)で振り分けて、適していると判断されたら社長が見に行くための商談設定もしたりしていました。
 
それと、ちょうど社内のデータベースシステムを変更するタイミングだったので、部署を飛び越えて普通じゃできないよう仕事もかじらせてもらいました。日本ではなかなか3ヶ月まとまった期間でインターンシップをすることもできないし、週5でやれたのは前日学んだことを活かすという意味でも良かったです。
 
インターンでは、部署的に細かい事務的な仕事や数字を使う仕事が多かったですが、仕事内容、会社の雰囲気など総合的に非常に面白かったです。

インターンシップから得た学びに関して教えてください

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今まで仕事としてパソコンを使ったことなかったので、できないと勝手に決めていましたが、実際に働いてみたら意外とできるようになっていくのだなと感じました。なので、このインターンシップを通じてパソコンスキルが確実に付いたと思います。また、ホームステイとかシェアハウスの手配業務は日本ではなかなかできないので、本当に良い経験ができたと思います。
 
また、社員の人たちもすごい優しかったので、社員がやる業務も一緒に勉強をさせていただきました。交渉や商談などは、もちろん営業社員の人がやっていたのですが、通話中の内容を一緒に聞かせてもらったりと大きな仕事からにも間接的に触れることができました。クライアントが直接オフィスに来ることもあったので、商談に同席をさせていただいたときも大きな学びを感じました。
 
本当にあっという間に3ヶ月経ってしまったのですが、最後の1ヶ月が本当に忙しかったので、タスク管理能力や仕事の優先順位をつける能力も少しはついたのかなと思います。最後は、クライアントの住所や名前を聞くだけで、ここはこういう状況だよと説明できるくらい徹底的にやり尽くしました。
 
最後に、今後日本のマーケットにも進出をしていく話が出て、社長や社員が日本のフォーラムに参加するとの話だったので、日本の企業が気になるような内容を箇条書きで何十個もあげて、日本語、英語の両方で説明ができるようにしました。例えば、日本では少ないですけど、外国人でよくあるのがベジタリアンだったときの対処方法だったり、こういう特徴がある学生に対してどのような特別な対応をしてもらえるかなど思いつくだけ全部挙げましたね。

直接フォーラムに参加をすることはできなかったですけど、元々あるサービスに乗っかっただけではなく、0から新しいことをを開拓するような仕事に携われたのは本当に良い経験かなと思います。

これだけ内容の濃いインターンシップをやっていたら辞めるとき寂しいですね

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はい、本当に職場には良い人達がいっぱいだったので、最後にピザパーティーを開いてくれたり、プレゼントとして寄せ書きとかハンドクリームとか色々もらいました。まさかインターンシップの私にここまでやってくれるとは思ってなかったし、1人の社員みたいな扱いをしてくれました。辞めた後もSMSでメッセージが来て、「ポジション空いてるけど、いつ職場に戻ってくるの? とりあえずオフィスに遊びに来なよ!」と声をかけてもらったときは涙が出そうになりました(笑)。

オーストラリアに留学をしてよかったと思うポイント

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渡航先にオーストラリアを選んだ理由を教えてください

私の中では、留学先でアルバイトが絶対条件で、アルバイトをしながら頑張れば、とりあえず生きてはいけるなと考えていました。色々と調べると、オーストラリアの賃金は極めて高いのでお金を貯めながら英語を思っきり学べるという点で、オーストラリアに決めました。インターンシップを終えた後、アルバイトに集中をして稼いだ月は、約30万円くらいもらうこともできました。日本で正社員として就職をした際、初任給でそのくらい出してくれるところは少ないと思うので、就職できるのかな?と少し思うこともありましたが(笑)。

渡航してから改めて良かったと思うことは何ですか?

オーストラリアだからというわけでもないですが、海外に来てよかったなと思ったのは、今まで岐阜や名古屋といった狭い世界しか知らなかったですが、こうやって海外に出てきて挑戦することによって、もう私はどこでも働けると思えたのが一番大きかったかもしれません。周りも地元周辺で就職をする人が多い中で、オーストラリアで「家に帰れない。頑張らなければいけない。」というように自分を追い込んだら、何に対しても頑張ればなんとか乗り越えられるという自信がつきました。
 
また、もともと人見知りをするタイプで、新しい人と話すのもあまり好まなかったのですが、こっちに来たらそこらへんの性格も大きく変えることができました。とりあえずオーストラリアでは話さないと何も進まないですし、仕事で外国人がマシンガンのようにガンガン色々言ってきますし(笑)。もともとは、日本でクレームを言われるのが嫌だと思って飲食のアルバイトは避けていたのですが、こっちに来て生活費を稼ぐためにということで飲食で働いたら私のリミッターが良い意味で外れましたね(笑)。

オーストラリアならではと思う点は?

自然がたくさんあることですね。
もともと農学部なので、最後に旅行をして大自然を見たときに、「あ、やっぱり農業関連の仕事をしたいな」と改めて感じることができました。

さいごに

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この留学から戻ったらすぐに就職活動をすると決めていたので、こっちで思いっきり色々な挑戦をしようと思って渡航しました。語学学校、インターンシップ、旅行を始めとした様々なことに挑戦をしていくと、やっぱり楽しんでやるときのエネルギーはとても大きいなと感じました。なので、好きで農学部に入って、実際に学校で学ぶことも楽しくてしょうがなかったのですが、こっちに来て少し「農業」から離れ、就業経験を積みながらこっちの農家も見ていたら、やっぱりもっともっと農業を仕事としてやりたいと改めて思えました。
 
去年の就職活動横を並びでスタートし、合同説明会で聞いた企業から就職先を選んでいたら一生後悔していたかもしれません。シドニーに来て、自分を強く持って頑張っている様々な国の人たちを見て、自分を見つめ直すことができ、本当にやりたいことが見つかりました。
 
農業は好きだけれど、自分で農家をやりたいというわけではなく、日本の農業を発展させるようなサポートをしていきたいなと思ったので、最後の数ヶ月はそういった企業の企業研究をしました。帰国直前の今は、日本の就職活動のスケジュールを考えずに飛び込んだので、帰国時期と就活時期がちょっとズレていることに正直少し焦りを感じています。。。(笑) しかし、こっちでの経験を活かしてとりあえず一歩踏み出し、人事の方に連絡をするなど行動をしてみようと思って、各志望企業に連絡を入れてみたら帰国1週間後に2つの企業と面接が決まりましたのでなんとしても勝ち取りたいと思います。