Ami Yamada

留学期間
2016年4月 - 2017年2月
滞在都市
シドニー・オーストラリア
参加プログラム
ビジネスインターンシッププログラム
インターン先
オーストラリアの旅行会社
語学学校での授業、インターンシップ、ボランティア、アルバイト、アクティビティと幅広い分野で色々な挑戦をしていた山田 愛海さんに体験談を書いていただきました。留学カウンセラーとのインタビュー形式でご紹介します。

海外留学をしようとおもったきっかけは?

外国語大学に行ったり、留学したりしているのを見ると英語を勉強しようというのが伝わるけど、昔から英語に触れたりしていたのですか?

そうですね。小さい頃にタイに住んでいた経験は大きいです。過去に海外で生活する経験があったので、歳を重ねるごとに「英語が喋れるようになりたい」「海外で仕事をしたい」という気持ちが強まってきました。そのために留学は私にとって必要不可欠だと思っていました。

小さい頃、タイにいたときから英語を使っていたのですね?

実は、タイで英語の勉強は全然していません(笑)
日本人学校に通っていて、1人で外に遊びにいくことはなかったので、親につきっきりの生活を送っていました。一応、日本人学校内でもタイ語と英語の授業はあったし、英語の家庭教師もやっていましたが、そこではほぼ英語力は伸びませんでした。
留学する前にタイで勉強した英語の教科書を見る機会があったのですが、大文字小文字が規則を反してバラバラで書かれていて全然質が高くなかったのだなと改めて思いました。例えば「sOCceR」みたいな感じですね(笑)
当時の家庭教師の英語の先生は、白人で友達のように自由な感じで勝手に充電したり、コーラ飲みだしたりしていた記憶があります。基本的に家庭教師をつけていたのは日本人とかで、現地の人は高くて家庭教師の授業を受けれていなかったですね。
その分、東南アジアの英語に関しての貪欲さを感じたので、大学は前から希望していた外国語大学に行って彼らに負けないように頑張ろうと思いました。そして英語はやっぱり英語圏で学ぶべきだなとも感じていました。

外国語大学の周りの学生も留学していたのですか?

そうですね。みんな留学をしていますが、ほとんどが交換留学です。クラスで2-3人くらいしか休学をして留学している人はいないと思います。交換留学は、海外の大学に通うのでスケジュールが固定されています。交換留学も行こうと思えば行けたのですが、他と違う留学をしたいという思いがあったので、交換留学は選びませんでした。

周りの学生は、どのくらいの期間、交換留学に行っていますか?

基本的には1年プログラムで、そのまま1年分の単位がもらえます。実際には在学期間が7-8ヶ月くらいなので、1年も滞在せず、終わったらすぐ帰る人がほとんどだと思います。

留学先はどのように選んだのですか?

国は暖かくて、治安もいいところで探しました。最初はフィリピン留学も考えていたけど、治安が悪そうなのと英語の訛りがあるのでやめました。タイでの生活を思い出すと、やっぱり英語圏での留学をしたいと思っていました。そう考えるとオーストラリアが一番自分に合っていると思いました。

ビジネスインターンシップを選んだ理由は?

インターンシップ・プログラムに参加した動機は何?

留学の動機とも被りますが、タイに住んでいて海外に興味を持ったのがきっかけでした。将来的に海外で英語を使って働きたいと思っているので、ただの語学留学よりも、夢により近いビジネスインターンシッププログラムに惹かれました。

どのようにワールドアベニューのビジネスインターンシッププログラムを知りました?

もともとは、大学が提供しているニュージーランドのインターンのプログラムを見つけて、行こうかなと考えていました。交換留学は勉強中心なので、もともとの目標である「海外で仕事をしたい」に近づける海外で働ける留学を探していたのでぴったりでしたが、条件が合わず断念していました。

その後、インターネットで普通に「留学」で調べていて、ワーキングホリデーとして留学をしている人の情報から探し始めましたが、ただアルバイトをしながら英語も伸ばせればいいなという感じであまり魅力的ではないのだろうなというのが最初のイメージでした。

しかし、留学のパンフレットを集めて情報収集をしていたときに、ワールドアベニューのインターンシップ・プログラムを見つけ、「これだ」と惹かれるものがありました。

ニュージーランドへのインターンシップ・プログラムに行っていたら業種とか決まっていましたか?

最初から決まってはいなく、IELTSの勉強をして、IELTSの点数で振り分けられる仕組みだったと思います。派遣会社みたいなところを通じて面接設定がされるのですが、柔軟さはなかったと感じます。
その点、ワールドアベニューのビジネスインターンシッププログラムは自分のやる気次第という話を聞いていたので、でなるべく夢であるCAに近づける業種に就きたいと感じた。

留学するとき、インターンは何の業界にするか決めていたか。

英語力次第というのはわかっていましたが、航空業界に近いサービス系を希望していました。
よくある有給ホテルインターンなどにしなかった理由をよく聞かれますが、最初はそもそも知りませんでした。ももともと大学の人たちは交換留学とかばかりなので、情報があまりありませんでしたね。でも実際に現地に来て、有給ホテルインターンのことを知りましたが、自分のやりたいことはできないと感じたので全然魅力は感じませんでした。知らなくて逆に良かったかもしれません(笑)

インターンシップ先での経験について

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実際に働いてみてどうでしたか?

働いていた会社が、航空会社と連絡を取るような旅行会社だったので、非常に勉強になりました。カスタマーサービスは、基本的にはメール、電話対応とサイト内のチャットサービスの対応でした。今の時代、特に私の会社では、チャットの方が多くの質問がタイムリーで来ました。WEBサイトを見ながら、気軽に聞きたいことはチャットで質問してくる人が多かったです。大きい親会社がマーケティングを行っていたので、WEBサイトでの集客力は強かったと思います。
電話は、IN電話だけじゃなく、OUT電話で航空会社に電話することもありました。例えば、お客さんが乗り継ぎまでの間の滞在先提供の有無に関する質問をお客さんにされて航空会社に確認をするときなどですね。

働いていて、どのように大手競合企業(エクスペディア、スカイスキャナー)に勝っていけると思いましたか?

正直わからないです。(笑)
最初は働いていて不安でした。日本だったらこの会社、存続できるのかなと疑問を持つようなサービスに見えました。(笑)カスタマーサービスも日本の質の高さを改めて知った良い機会になったと思います。
オンラインでお客さんの予約が完了しても、パスポート、クレジットカードの確認が取れてから正式に航空会社のチケットを取るので、そのタイムラグの間に席が埋まったり、値段が上昇していたりしました。価格が上昇していたらキャンセルも発生し、そういった電話がカスタマーサービスにかかってきていましたね。
私から見てこんなに不安に思えるようなサービスでもオフィス移転してシドニー中心街にきれいなオフィスを構えているので、ビジネスは奥が深いなと勉強になりました。

社員はどんな感じでした?

社長、取締役などを覗いて4−6人が正社員、カスタマーサービスに6人くらいトップクラスの大学生のアルバイトがいました。社員や大学生は、バックグランドが中国、マレーシア、ベトナムだけどオーストラリア生まれの人が多かったです。インターンシップをしている人は私を含め数人いて、カスタマーサービスとアカウンティングの部署に両方にいました。

業務内容に関して教えてください。

私は、嬉しいことにカスタマーサービスとアカウンティングの両方をやらせてもらいました。

ではカスタマーサービスから教えていただけますか。

カスタマーサービスに関しては、電話とチャット対応がメインでしたが、最初は電話で非常に苦戦しましたね。人によっては本当に聞き取りづらかったです。普通に留学をしていたら普段
電話でやり取りをすることはないですし、日本語で解決できることが多いですが、これはもうやるしかないという感じでした。最初は、本当にどうやって出ていいのかわからなかったので、一番最初にメンターに聞いた最初の質問が電話の受け方についてでした。

また、航空会社に電話をしていると思っているような間違い電話が非常に多かったので、英語がわからない上に解決できない問題を問われていときは、もう絶対電話に出たくない、むしろ英語を喋りたくないっていう壁にぶち当たりました。(笑)

その壁はどうやって乗り越えました?

とりあえず自分を褒めました。(笑)
「あ、今日はこれが対応できた。やらなきゃ誰もできるはずがない!」と思って、とりあえず頑張りましたね。カスタマーサービスなので、クレーム対応とかも多くありましたが、逆にクレーム対応を英語で経験できてよかったのかもしれないと思いました。英語だと意外とすーっと抜けていく感じだったのでうまく対応できた気がします。(笑)クレームを電話で怒鳴りつけてきた人が電話を切るときには解決してくれてありがとうと言ってくれたときは本当に嬉しかったです。

アカウンティング業務に関しても教えていただけますか。

今までエクセルを使ったことがなかったので、最初は何がおきているのかわけがわからなかったような状態からのスタートでした。(笑)しかし、教えてくれた人がすごい優しかったので、独学も含めてしっかりと勉強をし、最後はすべて自分でこなせるようになりました。
具体的な業務内容はキャンセルの返金に関して、数字を打ち込んでまとめたり、合計いくらかレポートに算出したりしました。サービス業務とは真反対だから、慣れてきてからは成長角度がなだらかになってしまった気がしますが、仕事として、やってみて本当によかったと思います。将来、よりサービス業務をやりたいと思えました。また、アカウンティングなどの事務作業は、毎日平和に終わるイメージですが、もっと刺激がほしいと思いまいた。今後の仕事選びにも繋がりましたし、改めてCAになりたいと思えました。

インターンで得たスキル、経験について

インターンで得られたものは何がありますか?

1.忍耐力
クレームで怒鳴られることもたくさんありました。サービス業務をやっていたらクレームは絶対にあることだと思うので、毎回次に活かそうと思いました。30分くらいずーっと怒鳴っていて、その際にしっかりと相手の話を聞いていたら最後はThank youといって終わりました。手のひらが返ったように優しくなるのは驚きで、このクレームの経験は自分の中で貴重な経験でしたね。
また、最初の方にクレームを受けている最中、クレーム内容を英語だから理解すらできないの?他の分かる人に変わって?と言われたときはショックだったが、さらに英語を学ぼうというモチベーションになった。

2.オフィススキル
エクセルは本当に何もできなかったので、この仕事を通じて確実にパソコンスキルがつきました。特に一番難しいエクセルを実践的に学べたのは大きかったです。航空業界でも特にグランドスタッフなどはオフィススキルも必要なので、しっかりと学んでいこうと思いました。

他に苦労した経験はありますか?

特別な経験はないですが、やはり、英語は苦労しましたね。勉強の英語と全然違うので、最初は現地の人の英語、ビジネス英語が理解できなかったですし、自分の言っていることを理解してもらえなかったです。
対策として、できる人の話をメモして真似しました。そしてトークスクリプトみたいなものを自分で作って、盗めるものはどんどん盗んでいきました。同じような単語でも航空業界ではこっちの単語の方が好んで使われるみたいなのがあるので、将来につながると良い機会だと思って徹底的に真似しましたね。(笑)

オーストラリアでの生活全般に関して

私生活ではどんな感じだったですか?

シェアハウスでの生活は、部屋もきれいで、シェアメイトも良かったですけど、共同生活が始めてだったので、最初は苦戦しました。自分の時間が取れないのは自分にとって大きな問題でしたね。また、バイト探しも結構大変でした。特に学校のタイムテーブルが固められていたので、なかなか雇ってもらえない期間が続きました。最終的にはすべて解決できたので、良い経験だと思います。(笑)

1年を通して、オーストラリア生活楽しめたか?

はい、周りと比べ物にならないくらい色々なイベントに参加したので、本当に良い経験ができました。また、せっかくなので学校の飲み会を主催したり、イベント事も積極的に人を巻き込んだりしました。海外では遠慮せず、積極的にやっていくことが大事だと改めて感じました。

特に他の人と違うのはボランティアの経験ですかね。「Vivid Sydney」のボランティアと従業員が全員ボランティアで営業をしているレストラン(LENTIL as Anything)での経験は一生忘れないと思います。レストランは、「Pay as you feel」という売り文句で、美味しい料理に対して全然寄付しない人もいれば、大きいお金を入れていく人もいました。

なんでボランティアやろうと思ったのですか?

サービスを突き詰めたときに、対価をもらうのもサービスに入りますが、サービスの究極ってボランティアなのかなと思い、できるものは参加しようと思って積極的に動きました。レストランは本当に面白かったので是非みんなにもしってもらいたいです。

今後の目標&メッセージ

今後の目標を教えてください。

中学2年生くらいから思い描いているCAになりたいと思います。
また、留学経験を通じて、改めて海外で働きたいと思ったので、キャリアを積んだら海外の航空会社にステップアップをしたいなとも考えています。

最後に海外インターンシップを考えている方へメッセージをお願いします。

今もう一度留学を選べるとしても、このワールドアベニューのビジネスインターンシッププログラムを選びます。本当に他の人とは違う貴重な経験ができました。少しでも自分のスキルアップや就職活動を有利に進めるために留学を考えているのであれば、絶対にビジネスインターンシップをするべきだと思います。最初は私も不安でしたが、一歩踏み出せば本当に貴重な経験ができます。
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