海外ビジネスインターンシップ 交流会開催!

2019年2月9日、ビジネスインターンシップ対象の交流会を開催しました。
出発を2週間後に控えている方から来年4月にご出発なさる方まで、弊社の海外ビジネスインターンシップにお申込みいただいている幅広い層の方にご参加いただきました。
今回のゲストスピーカーは就職活動真っただ中のDaichiさんとTakeshiさん、そして転職活動を終え12月から新しい会社で働きだしたSaoriさんの3名。雪がちらつくなか、忙しい合間をぬってご協力くださいました。
ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。

残念ながらご都合によりご参加できなかった方、またこれからビジネスインターンシップの渡航を検討していらっしゃる方に交流会レビューをご案内いたします。

1.ゲストスピーカー 自己紹介


今回ゲストスピーカーとしてご協力いただいた3名。DaichiさんとTakeshiさんは大学4年次を休学し海外インターンシップに参加されました。一方Saoriさんは唯一の既卒者。社会人として5年間程度経験を積んだのち留学なさいました。
自己紹介では、留学した時期、インターンシップ先企業の業種と職種、そして現在の状況をお話いただきました。

Daichiさん
留学時期 2018年2月から2019年2月(大学4年次を休学)
インターン先 教育機関/マーケティング
現在 大学4年次に復学予定/就職活動中

Takeshiさん
留学時期 2018年4月から2019年2月(大学4年次を休学)
インターン先 ホテル関係/法人営業
現在 大学4年次に復学予定/就職活動中

Saoriさん
留学時期 2017年10月から2018年10月(社会人5年目で留学)
インターン先 教育機関/事務・マーケティング
現在 英語教育関係会社に転職

2. 海外ビジネスインターンシップの流れの確認とゲストスピーカーへの質疑応答


海外ビジネスインターンシップにお申し込みいただいてからかなり時間が経っている方もいらっしゃいましたので、改めて海外ビジネスインターン留学スケジュールを説明させていただきました。合わせて、ゲストスピーカーにそれぞれのステップにおける体験談をお話いただきました。

① 留学前の準備について

海外ビジネスインターンシップの場合、留学すること自体を目的としているわけではありません。将来のキャリアの幅を広げるということを目的としているプログラムのため、渡航前の準備をしっかり行うことはとても大切です。
今回のゲストスピーカーの方々は、留学前どのような取り組みをされたのでしょうか。留学までにやっておいてよかったこと、やっておけばよかったことをTakeshiさんとSaoriさんに伺いました。

Q, 留学までにやっておいてよかったこと、やっておけばよかったことを教えてください。

Takeshiさん
僕が留学までにやっておいてよかったと思うことは、渡航前から現地の友達を作っておいたということです。
ハロートークというアプリを使って、シドニーに住んでいる日本語の勉強をしたいと考えているネイティブ2人と、渡航前から連絡を取り合っていました。その友達の一人はUTS(シドニー工科大学)に通っている大学生で、シティ中心部に住んでいたことから、帰国するまでの約1年間、ずっと交流がありました。このネイティブの友達たちと週に1度くらいの頻度で会い、英語を話す環境を作ることができたことはとてもよかったと思います。これから渡航する方にとっても、渡航前から友達を作っていくことをおすすめします。
やっておけばよかったことは、英語の勉強です。僕は全く準備せずに留学したので、とても後悔しました(笑)。単語と文法は、少なくとも高校レベルまでしっかり復習し直して渡航した方が、スムーズに留学生活を始めることができると思います。

Saoriさん
私がやっておいてよかったと思ったことは、二つあります。
一つ目が、留学に対する思いや留学中に達成したいことをリストとしてまとめていたことです。例えば、今回の留学でどのようなことをしてきたいのか、どれくらい英語力を伸ばしてきたいのかなど、やりたいことを書き出しておいたのです。留学後、英語の環境に慣れてきたり英語を話せるようになってきたりすると、どうしてもモチベーションが下がってしまいます。そんな時にリストを見返すことで、「こういう思いがあったな」と思い返してモチベーションを上げなおすことができました。
二つ目がTOEICなど、今の自分の英語力がわかるテストを受けておいたことです。渡航後、自分の英語力がどれくらい伸びているのかが分かる具体的な数値がないと、留学の効果が分かりづらくなってしまいます。就活や転職活動の際にもどれだけ伸ばせたのかをアピールできるので、渡航前の実力を知っておくことは効果的だと思います。

② ダブルスクールについて(語学学校について)


海外ビジネスインターンシップでは、4技能をまんべんなく学び基礎的な英語力を底上げするMIT Instituteと日本人が特に苦手なスピーキング・リスニングを徹底的に鍛えるJET English Collegeという二つの学校に通います。このダブルスクールを行うことで、飛躍的に英語力を伸ばすことができます。このダブルスクールの生活はどうだったのでしょうか、それぞれのゲストスピーカーにお答えいただきました。

Saoriさん
私はMIT Instituteがとても気に入っていました。ブラジル人などいろんな国籍の生徒がMIT Instituteに通っていました。それぞれの国によってアクセントが全然違うので、初めのうちは聞き取ることに苦労しましたが、その分勉強になったと思います。また、MIT Instituteの先生はいろんな方法を使い授業を行ってくれるので、とても興味深く授業を受けることができました。日本の学校だと英語の先生が生徒に向かって一方的に話していることが多いですが、MIT Instituteの先生は授業にゲームを取り入れたり、音楽を流して歌詞を聞き取る練習をしたり、TEDを見でディスカッションをしたり、バラエティに富んでいました。4ヶ月間、飽きることなく楽しみながら授業を受けることができました。

Takeshiさん
MIT Instituteも良かったですが、僕はJET English Collegeの授業の方がより勉強になり好きでした。ネイティブの先生からしっかり発音矯正をしてもらえるからです。
JET English Collegeの勉強はシャドウイングがメインです。ネイティブの先生の言葉を繰り返す中で、間違った発音を徹底的に直してもらうことができます。僕は元々英語の発音が苦手でしたが、毎回先生からしっかり直してもらう中で、自分の発音に自信をつけることができました。また、シャドウイングに慣れることで、ネイティブに対して話すことへの苦手意識がなくなったこともインターンシップをするうえでの自信になりました。このJET English Collegeに通ったことで、コミュニケーション力はかなり伸びたと思います。

Daichiさん
JET English Collegeのビジネス英語コースはとても役にたったと思います。授業で習った単語がそのままTOEICのテストに出てきたり、インターンの時に使ったりすることができたからです。JET English Collegeのクラスの人数は最大12名と、「少し多いのでは…」と感じる方もいるかもしれません。しかし、例えば他の人が答えている時も、小さい声でブツブツ言ってみるなど時間を無駄にせず練習することはいくらでもできます。MIT InstituteでもJET English Collegeでも、自分の努力次第で英語力をしっかり向上させられます!

③ 海外インターンシップについて


授業を終え、先生とのテストに合格すると、インターン先企業との面接に進みます。どんな仕事をしているのか気になる方も多いのではないでしょうか。今回はSaoriさんとTakeshiさんにインターンの詳細についてお話しいただきました。

Saoriさん
私のインターン先はオーストラリアの英語教育機関の認可と品質保証を管理する会社でした。主にマーケットリサーチや、顧客情報を調べデータ化するなど、マーケティング関係の仕事を行っていました。また、私はもともとエンジニアとして働いていた経験があったので、例えばホームページの作成や大きなカンファレンスを開催した際使うアプリ構築など、ウェブ関係の仕事も任されていました。
驚いたのはインターン初日にボードミーティング(役員会議)に参加することになったことです。初日だったこともあり何の話をしているか全く分からなかったのですが、インターン生にも参加させてもらえるということは驚きました。その後参加したミーティングでも、インターン生である私に「これはどうしたらいい?」と意見を聞いてくれることもあり、本当にいい経験ができました。
正社員にプレゼンをしたり、実際会社が主催するカンファレンス(会議)の運営に携わったり、そのカンファレンスの当日お客様のサポートスタッフとして参加できたり、3ヶ月間の中でとても充実した経験をすることができました。
インターンシップで一番大変だったことは直属の上司の英語を聞き取ることです(笑)。アクセントなのか滑舌なのか、とても聞き取るのが難しく、聞いた内容を再度メールに打ち直し、確認したこともあります。
あと、お客様からかかってくる電話対応もとても大変でした。オーストラリアは多国籍な国なので、いろんな国籍の人から電話がかかってきます。特にインド系の方から電話が来た時は「何言っているかわからない…」と本当に辛かったです(笑)ただ電話対応も含め、いろんな経験をさせてもらえたことに感謝しています。
インターン先の詳細はこちら

Takeshiさん
僕の会社はホテル関連のベンチャー企業でした。法人営業部が僕を含め4人しかおらず、そのうちの2人はいつ来ていつ帰っているかわからない感じでした(笑)。ただ、僕と僕のボスとの2人の環境だったからこそ、逆に話しやすい環境でもありました。ネイティブ数人の会話に入っていくのは大変なのですが、一対一だとしっかり聞いてもらうことができます。インターンに参加したことで、ネイティブと一対一でコミュニケーションを取る力はかなり鍛えられたと思います。
仕事内容は顧客リストから、契約に繋がりそうなクライアントを見つけ、ボスにプレゼンをします。ゴーサインが出れば、実際クライアントにメール・電話を行い、契約を取るという流れを一貫して行っていました。無給のインターンのため、もちろんお給料は出ないのですが、契約を何件取ればインセンティブをもらえるという会社の制度がインターン生にも適用されていました。1回ではありますが、目標をクリアしそのインセンティブをもらえたのはラッキーでした。
僕も電話対応がインターンで一番苦労したことでした。僕のインターン先では、インターン生が電話をかける時は必ずスピーカーにして、ボスが隣にいてサポートしてくれる環境になっていました。大変ではありましたが、なんとかやり切りました。
僕のインターン先は就業時間が4時までだったので、終業後ボスにビリヤードや飲みに連れて行ってもらえたことはとても良い経験でした。親切でフレンドリーなボスだったので、楽しくインターンシップをすることができました。

④ オーストラリア シドニーでの生活について


海外ビジネスインターンシップは約1年間オーストラリアのシドニーで生活していただくことになります。長期間の生活だからこそ、就学中やインターン中、どんな生活を過ごしているのか気になっている方も多いのではないでしょうか。今回はDaichiさんにオーストラリアの生活についてお話していただきました。

Daichiさん
シェアハウスでの過ごし方
シェアハウスでの生活は本当に楽しいことばかりでした。僕はイタリア、インド、カンボジア、ブラジルの人と住んでいました。シェアメイトはみんなフレンドリーで、ほぼ毎日ホームパーティーをしていました。
もちろん、国籍が違う人との共同生活になるので、価値観や生活スタイルが違うと感じる点はあります。例えば「昨日買った卵がない…」など、自分用に買ったものが使われてなくなっていることもよくありました。ただ、そんなトラブルも含め、他の国籍の方と住むことは価値があると思います。
日本と全く違う価値観を知ることができ楽しいので、日本人を避けて住むことをおすすめします!

休日の過ごし方
さっきホームパーティーばかりしているといいましたが、もちろん今回の留学の目的の一つである英語力を伸ばすため勉強もしっかりしていました。
最初の4ヶ月間は、図書館以外に行っていなかったほどです。日中は集中して勉強して、夜だけお酒を飲んでいました。
インターン中、僕はアルバイトしていませんでした。だからこそ、インターンが終わってから図書館で数時間勉強、終わったら家で飲むというバランスの取れた生活をすることができました。アルバイトをする人もいれば英語の勉強に集中する人もおり、自分の希望に合わせて生活できる点はビジネスインターンシップの良いところだと感じました。

⑤ 帰国後の就職活動について


今回ご参加いただいたDaichiさん、Takeshiさんは現在就職活動真っただ中。反面、Saoriさんは転職活動を無事に終え新しいお仕事をスタートしていらっしゃいます。就職・転職活動を経験しているからこそ、留学中にやっておいてよかったこと、やっておけばよかったことについてお伺いしました。

Daichiさん
やっておいてよかったことは英語の勉強です。とにかく結果を出してきたいと考えていたので、TOEICの勉強には力を入れていました。渡航前TOEICの点数が450点だったのですが、930点を取ることができました。やればやるほど高得点が取れるので、やりがいがありました。

Takeshiさん
僕も英語の勉強に集中していました。やっておけばよかったと思ったことはSPIの勉強です。帰国後、就活までの短期間でSPIの勉強をする必要があり、今とても大変です(笑)。せっかく英語の勉強に集中できる機会なので、留学中英語メインで勉強したことを全く後悔していないのですが、少しはSPIの勉強もしておいても良かったかなと思います。

Saoriさん
私は既卒だったので、早めはやめに転職に向けて動いていました。帰国する一カ月くらい前から転職エージェントに登録して、エージェントや企業と実際に面接も行っていました。既卒の方は留学中から動くことをお勧めします。大学生の方へのアドバイスは、Takeshiさんのおっしゃる通りSPIの勉強もしておくことです。最近はアプリもあるので、一日一問でもやっておくと足ギリの対象にならずに済むのでいいかと思います。

3. フリータイム


その後、1時間ほどフリータイムの時間を設けさせていただきました。みなさんざっくばらんに生活のこと、英語の勉強のことなどご質問なさっていました。

ご参加くださった皆さん、ご協力くださったゲストスピーカーの皆さん、本当にありがとうございました。
次回の開催をお楽しみに!