Takuya Tozawa

留学期間
2018年2月~2019年2月(予定)
滞在都市
オーストラリア/シドニー
参加プログラム
ビジネスインターンシップ
インターン先
旅行会社
大学2年生の夏休みにバリ島へ旅行をしたことをきっかけに留学することを決めた卓也さん。 渡航をしてからの9ヶ月間は、紆余曲折がありながらも自分の価値観や行動力を変えてくれた貴重な時間だったようです。

 
目次

1.自分を変えたいと思い踏み出した留学

幼い頃からバレーボールに熱を入れており、小学生のときには全国大会にも出場していました。高校でもバレーボール部に入ったのですが、あまり部活に力を入れられず・・・それでもバレーボールは好きだったので、大学入学後もどこかで「バレーボールがしたい」という思いがありました。しかし、大学1年次は、当時興味のあった住宅・不動産業界への就職を考え、宅地建物取引士(以下、宅建)の資格取得に奮闘していたため、バレーボールをする時間もありませんでした。勉強の甲斐もあり、1年次に宅建試験合格という目標を達成した私は、2年次以降の目標を見失ってしまい、遊びに走ってしまいました(笑)。

大学2年生の夏、遊びの延長線上と考えていたバリ島旅行をきっかけに、今回の海外留学を決断することになります。
一緒に旅行をした友人は、3ヶ国語を話すことのできる人で、旅行中は基本的に彼に頼っている自分がいました。もちろん、友人に頼り切りになるのは良くないと思い、積極的に英語を使ってみようと試みていましたが、上手く通じず・・・。英語を流暢に話せる友人を見て、「いいな・・・自分も英語話せるようになりたい。」と本気で思うようになりました。

また、幼い頃から、必要なものはある程度手に入る環境で育ち、あまり苦労をせずに生きてきたため、「親に甘えている自分がいる」とどこかでずっと思ってきました。アルバイトもろくにしてこなかった私は、「せっかく海外に行くのであれば、思い切り苦労ができる留学をしたい」「世間知らずな自分を叩き直したい」と思い、海外留学することを決めました。

留学を考え始めたときは、カナダへの語学留学を検討しており、留学中もバレーボールをしたいと思っていました。まずは、資料を見てみようと思い、一括資料請求サイトより請求をしたら、ワールドアベニューからすぐに電話をもらいました(笑)。今の担当カウンセラーさんに自分の希望を伝えたところ、「留学の目的は何か」「留学での経験を帰国後にどのように活かしたいと考えているか」と問われ、「何が1番の目的なのか」「何を優先して留学プランを決めるべきなのか」を改めて考えるきっかけをもらいました。考えた結果、最終的に私はビジネスインターンシッププログラムでの渡航を決めました。ビジネスインターンシッププログラムに決めた理由は、大きく3つです。

1,周りの人と違う経験をしたい
2,世間知らずな自分を変えるために働く経験をしたい
3,帰国後の就職活動に少しでも活かしたい

まず、周りの人と違う経験ができるというのは、私にとって、とても魅力的でした。語学留学やワーキングホリデーをしている大学生は沢山いるかもしれませんが、海外の企業で働く経験をしている人は、少なくとも私の周りにはいませんでした。せっかく、海外へ行くのであれば、人と違う経験をして、周りの人と差をつけて帰国をしたいと思いました。

次に、世間知らずな自分を変えるために働く経験をしたい、という点です(笑)。日本にいるときも、あまりアルバイトをしていなかったのですが、海外企業でネイティブのビジネスマンたちに混ざって仕事をすることで、「会社とは」「働くとは」「仕事とは」「社会とは」など、今まで知らなかった世界を見て、わからなかったことを学ぶ機会になると思いました。また、アルバイトは日本でも大学生活と並行して行うことはできますが、企業で3~6ヶ月間がっつり働くという経験は、なかなか日本ではできないと考えました。新しい世界で新しい経験をして、いい意味で、もみくちゃにされれば、自分自身の何かが変わるのではないかと思いインターンシップに魅力を感じました。

最後に、帰国後の就職活動に少しでも活かしたい、という理由です。大学3年生を休学して留学をする予定にしていたので、帰国後は就職活動が待っていました。元々は、住宅関連の仕事に興味があり宅建を取得しましたが、バリ島旅行をきっかけに航空業界にも興味を持ち始めたため、英語力は必須だと思いました。英語力と言っても、単に友人同士で他愛もない会話をするレベルの英語力ではなく、仕事をする上で使える英語力を身につける必要があると考えたため、実践的なビジネス英語力を身につけることができ、様々な国籍の方と一緒に働く経験ができるインターンシップであれば、就職活動にも、就職後の仕事にも活かせる経験ができるのではないかと思いました。

ビジネスインターンシッププログラムでの渡航を決めたときは、出発日まで残り4ヶ月というときだったため、慌てて準備をして、出発をしました。皆さん、準備は余裕を持って始めた方が良いですよ(笑)。

2.リスニングやビジネス英語を伸ばすことができたダブルスクール

ビジネスインターンシッププログラムでは、まず4ヶ月間2つの異なる形態の語学学校に通い、英語力向上に必要な4技能(スピーキング・リスニング・リーディング・ライティング)のレベルを同時にボトムアップしていきます。

<ダブルスクールスケジュール>
8時半~14時半:MIT Institute(一般英語)
15時~18時:JET English College(カランメソッド+ビジネス英語)

渡航前にあまり英語の勉強をしていなかったため、1日9時間ほど勉強するダブルスクールは、ついていくのがやっとでした(笑)。JET English Collegeは、スピーキングとリスニングに特化したカランメソッドという勉強方法を取り入れており、リーディングとライティングの授業はありません。日本人が苦手な”R”と”L”の発音を徹底的に直されたため、発音は少し良くなったと思います(笑)。ダブルスクールが終わる頃には、全体的に英語力が身についたのと、特にリスニング力がUPしたと思います。

学校の授業と並行して、インターンシップをするためのサポートをしてもらっていたのですが、履歴書の添削や面接の練習はもちろんのこと、「どのような経験をしたいのか」「インターンシップ中の経験を今後どのように活かしていきたいのか」「帰国後、どのような業界で働きたいのか」などを面談でヒアリングしてもらい、インターンシップ先企業を選定してもらいました。
また、サポートの一貫として行われていたANAのシドニー支店見学に参加させてもらうこともできました!興味のあった航空業界(しかも、日系大手!)の海外支店を見学できることも、実際に働いているひとの話が聞けることも、できると思っていなかったので、今後の目標を考える上で貴重な経験ができて良かったです。

3.英語力以外の力も身についたインターンシップ

私は現在、オーストラリアの旅行会社でインターンシップをしています。従業員は4人で、ベトナムの方が3人、中国の方が1名の小規模な会社です。小規模ということもあり、インターンシップ生の私に任せていただく仕事は多岐にわたりますが、メインは会計業務です。毎日、チケット予約のレポートが送られてくるので、それをリストにしていきます。リストには、支払い金額やパスポート番号、支払い済か未払いなのかをわかるよう記載します。作成したリストをメールにて提出するため、英語でのビジネスメールも送れるようにならなくてはいけません。最初は、ビジネスメール自体を見るのが初めてだったため、読むことも書くこともままならなかったのですが、仕事をしていく内に徐々に慣れてきて、今では問題なくビジネスメールを作成できるようになりました。また、リサーチ業務にも携わらせていただいています。例えば、シドニー~東京便の金額や所要時間を調査し、安い順にランキングを作成し、金額や所要時間の差をレポートにまとめて提出したりします。「雑務しかできない」とイメージされがちな海外インターンシップですが、ワールドアベニューが提供しているビジネスインターンシッププログラムでは、このように会計業務やリサーチ業務にも携わることができています。

ちなみに、いまは上記業務と並行して、インターンシップ生用の英語版マニュアルを修正・作成しています(笑)。以前にインターンをしていた中国のインターンシップ生が中国語版マニュアルを英語版に訳してくれていたのですが、他にも追加・修正必要事項があったため、インターンシップ中に作成してしまおうと思い、勝手にやっています(笑)。無給のインターンシップは、このように様々なことに積極的にチャレンジできるのが良いところです!海外では、積極性と発信力、チャレンジ精神が大切だと感じました。

インターンシップが始まったときには、語学研修を受けていたにも関わらず、正直全く何を言っているか聞き取れなかったし、何をしたら良いのかもわからなかったです。やはり、語学学校で留学生同士や先生と話している英語とビジネスシーンで話されている英語では明らかにレベルが違い、語学学校に通っただけでは今の英語力は身につかずに留学を終えていたかもしれない・・・と、実感しています。英語力はまだまだ足りないですが、今ではある程度聞き取れ、指示も理解できるようになりました!スピーキング・リスニング力向上はもちろんのこと、帰国までにTOEIC900点取得を目指したいと思います!また、自分の仕事が少しでも遅くなると、その次の業務も遅れてしまい周りの人に影響してしまうため、仕事に対する責任感を持たなくてはならないという意識に変わりました。社会人として会社で仕事をするということが少しわかった気がします。

4.留学を考えている方へのメッセージ

留学を通して、本当に考え方や価値観・行動力が変わりました。
いままでも、何か選択に迫られたときは、必ず「自分が望む方」「大変な方」を選んできましたが、留学をして、より行動力がついたと思います。その行動力を活かし、いまは自分で見つけてトライアルを受けさせてもらったバレーボールチームでプレーをさせてもらっています!留学前から考えていた「海外でバレーボールをプレーしたい」という目的も達成することができ、今月末には試合にも出させてもらう予定です。行動をすれば形になる、というのは本当ですね(笑)。

留学することをもし迷っているのであれば、「留学をしたい」という気持ちに素直に、そして「大変な方」を選択して、行動してみてください。乗り越えたときに達成感を味わえるし、必ず自分の力になります。
留学中に結果が出なかったとしても、これから続く自分の人生の中で必ずどこかで留学で得た経験を活かすことができると思うし、結果が出ると思います。

是非、頑張ってチャレンジしてみてほしいです。