海外でインターンシップの経験を積んだ人が、就職活動でもしっかりと適正な評価を受け、志望する企業への内定を勝ち取っている現実が広まってきました。また大学生だけでなく、一度企業に就職をした方でも、キャリアをストップする時期をうかがい、続々と海外インターンシップに挑戦する姿を多く見るようになりました。その流れとともに、インターンシップという名前があれば何でもいいという時代はとっくに過ぎ去り、価値のある実務経験を得るという重要性も注目されています。ワールドアベニューの海外ビジネスインターンシッププログラムでは、価値のある実務経験を「英語を使って、ビジネスの現場でインターンシップをする」というところに重きを置き、少しでも多くの方がそれを通じて自分の目指すべきキャリアへの道を切り開いてほしいという想いでインターンシップ受け入れ先と話をしています。しかし、いくら受け入れ先企業が共感をしてくれたとしても、ビジネスの世界では、誰でもインターンシップ生として雇ってくれるほど甘くはないのも現状です。プログラム参加者が受け入れ先企業に取って、インターン生として雇う価値のある人物として評価をしてもらう必要があります。また、コミュニケーションを取るために一定の英語力を身につけることが必須になります。
この記事では、英語研修で英語コミュニケーション能力をつけた後に必要となる海外インターンシップの面接詳細と面接対策をご紹介します。冒頭から脅かすような内容が多く見られたかもしれませんが、対策をすれば問題はありませんので、頑張って対策をしましょう。
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<目次>
海外インターンシップの面接形式
面接の準備と持ち物
面接での評価
面接でよく聞かれる質問と対策
さいごに
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海外インターンシップの面接形式
海外でビジネスインターンシップをする上で、絶対に避けては通れないのが「面接」です。周りで、ホテルインターンシップや現地日系企業に面接をやらずに就業を始めたことがある方がいるという話を耳にしたことがありますが、英語で実務経験を積む、内容にこだわった実務経験を積むという観点から受け入れ先企業を選定しているため、企業はそれに見合った人材のみインターンシップ生としての受け入れを許可してくれます。
インターンシップの面接は、主に対面での面接となります。
日本にいる段階からインターンシップ受け入れ先企業を選定して、スカイプの面接をする仲介会社もありますが、ワールドアベニューの海外ビジネスインターンシッププログラムでは、語学研修中から数回の面談を重ね、インターンシップ企業を決めるため、現地で直接面接を行います。
企業によって面接の詳細は様々ですが、基本的にはプログラム参加者1人に対して1−3名の方が面接を通じてインターンシップの受入可否の判断をします。面接をしてくれる方は、少人数の会社では社長自らが参加し、中規模の会社から大企業では人事部の方や各部署の直接インターンシップのメンターとなる方が参加されます。インターンシップ先に日本人の担当がいる稀な場合を除き、全て英語での面接になります。面接は、平均30分から1時間程設けられ、就職活動や転職活動で聞かれるような内容と勤務時間、勤務開始日、勤務期間、職務内容などのすり合わせが行われます。
面接の準備と持ち物
海外での面接は、正社員、パートタイム、インターンシップともに日本の面接に比べると、少しカジュアルな印象を受けることが多いでしょう。しかし、基本的に面接へ望む格好は、男女ともにスーツが好ましく、そこまで厳しくない企業でも黒のズボンとジャケットで行く必要があります。また、それに伴い、靴、カバンも用意する必要があります。
ワールドアベニューが推奨している面接時の持ち物
- スーツ
- 襟付きのシャツ
- カバン
- 革靴、ヒール
- パスポート
- カバーレター付きの履歴書
- ノートとペン
必要に応じて準備をしておくもの
- ビザのコピー
- 最終学歴の英文卒業証明書、最終学歴、もしくは在学中の学校の成績証明書
企業によっては、現地語学学校の成績を英語力の目安として見るところもあるでしょう。
面接での評価
面接で見られる判断軸は、企業や面接担当者によって様々になりますが、大きく分けて2点になるでしょう。
- 英語力
- インターンシップを通じて企業が求める貢献をしてくれるかどうか
1つ目の英語力に関しては、特に企業が英語の問題を課してくるわけではなく、面接全体を通じてインターンに必要な英語コミュニケーション力があるかどうかを測ります。過去の面接を見ると、どんなに読み書きが多いインターンシップでも面接の受け答えから総合的な英語力がどのくらいあるかを判断しているのだと思います。インターンシップといえども仕事を行う際に必ず自分のメンターをしてくれる人、そして他の部署やお客さんと会話でのやり取りが発生するため、特にリスニング力、スピーキング力を身につけておく必要があります。
2つ目の「インターンシップを通じて企業が求める貢献をしてくれるかどうか」は、面接の本質的な部分となりますが、「貢献」というポイントがキーになってくるのではないでしょうか。昨今、日本でもインターンシップを行うことが主流になってきていますが、日本のインターンでは、企業への貢献は一部を除き、求められないことがほとんどでしょう。以前にも書きましたが、日本のインターンシップは、就業体験の要素が強い反面、海外でのインターンシップは、就業経験というように戦力として見られることの方が多い印象です。そのため、候補者が実際に働いたときの姿を想像して、貢献できるかどうかを判断するために面接を行う場合がほとんどです。その「貢献」には、いろいろな要素が含まれており、例えば勤務条件1つにしても、企業は最低でも週4日、4ヶ月間このポジションのインターンシップを求めているというところ、アルバイトと掛け持ちでやりたいので、週2日で少しだけやりたいという候補者は、企業の戦力として働いてもらえるとは考えにくく、面接が通らない可能性があります。企業によっては、スキルや経験を求めているところも多く、実際の海外での就職活動と同じように、大学で勉強していることに関連する職種や経験がある職種でのみ受け入れるとの条件を出しているところもあります。もちろん、そういった条件はなく、インターンシップから何を得たいか、そのためにどういった仕事を頑張るかという熱意や情熱があれば、1年や2年のスキルや経験を上回るという考えをもっている企業もあります。総合的に、企業から一緒に仕事をしたい、この候補者になら色々と仕事を任せたい。そう思ってもらえるかどうかが勝負であり、面接官はそういった部分を見ていると言えます。
面接でよく聞かれる質問と対策
海外インターンシップの面接で評価をされるポイントを頭に入れたところで、実際に英語で行う面接対策をしていきましょう。ひとつだけ注意すべきことは、面接に大事なのはコミュニケーションです。英語力が不安だからと質問に対する答えを丸暗記することだけは絶対に避けてください。質問方法も面接官によって変わるので、同じ意味の違う質問の答えを暗記した内容から引っ張り出そうとすると失敗しますので、すべての質問にこれだけは伝えたいといういくつかのポイントをメモする程度にしておくことを推奨します。
また、面接の質問ばかりに気を取られず、最初に面接官に会った際は、自己紹介と時間を作っていただいたお礼を伝えることを忘れないようにしましょう。
自分自身についての質問例
1. Tell me about yourself.
あなたのことについて教えてください。
2. Can you tell me a little about yourself?
あなたについて少し教えていただけますか?
3. How could you describe yourself?
あなたはどのような方か教えていただけませんか?
4. What are your strengths and weaknesses? / What are your strong points? / What are your weak points?
あなたの強みと弱みは何ですか?
5. What do you see yourself in 5 years?
5年後はどのようになっていると思いますか?
6. Tell me about your experience.
あなたがこれまで経験をしてきたことを教えてください。
7. Why have you decided to study abroad?
なぜ海外で勉強をしようと決めたのですか?
下記内容を英語でしっかりと言えるように準備をしておきましょう。
家族 / 学歴 / 出身地 / 学部 / 学校で特に力を入れて勉強していること / 先行 / 部活動 / 長所 / 短所 / 正確 / 趣味 / 特技 / 職務経験 / インターンシップ経験 /学生時代に力を入れてきたこと / 資格 / 好き嫌い / 大事にしている信念 / 旅行経験 / 未来の自分像 / 最近の出来事 / 関心のあること / 休日の過ごし方 etc.
インターンシップに関連する質問例
1. Why do you want to work for us? / Why are you interested in internships in our company?
なぜあなたはここで働きたいのですか? / なぜ弊社のインターンシップに興味を持っているのですか?
2. What can you do for us?
あなたはこの会社で何ができますか?
3. What do you know about us?
あなたは会社について何を知っていますか?
4. How do you work under pressure?
あなたはプレッシャーのかかる局面で、どのように仕事をしますか?
5. What motivate you?
あなたのモチベーションになるものは何ですか?
6. What are your short-term goals? / What are your long-term goals?
あなたの短期的なゴールは何ですか? / あなたの長期的なゴールは何ですか?
7. How do you motivate people?
あなたはどのように周りの人のモチベーションを上げますか?
8. Do you prefer working with others or independently?
あなたはチームで働くことを好みますか? それとも個人で働くことを好みますか?
回答するときに頭に入れておくこと
よく質問される内容をまとめましたが、回答するときに意識をするポイントは、先に簡潔に回答を述べ、その後に理由とわかりやすい例をつなげることです。英語での面接では、日本語でよくあるような最後に結論を述べることは避けるように意識をして練習しましょう。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
面接対策をしっかりとこなした方は、あとは「自信」を持って面接に臨むだけです。自信を持って受け答えをすることも英語での面接では非常に重要な要素になります。日本人は比較的働き者だという印象を持たれている方は多いですが、自信がなさそうに話していると、「本当にこの人に仕事を任せて大丈夫かな?」と思われてしまう可能性もあります。普段の2倍くらいはっきり、堂々と喋るように意識をしても海外では問題ないと思います。