Saya Kang

留学期間
2017年3月 - 2017年12月
滞在都市
オーストラリア
参加プログラム
ビジネスインターンシッププログラム
インターン先
オーストラリアの旅行会社
海外ビジネスインターンシッププログラムに参加し、英語力を飛躍的に伸ばした姜 沙耶さんから体験談をいただきました。この記事では、姜さんの体験談を留学カウンセラーとのインタビュー形式でご紹介します。

 
インタビュー内容

オーストラリアに来る前の状況に関して教えてください

日本での大学生活はどうでしたか?

留学前の大学生活は基本バイトもせずに、ただ大学の授業を受けてるだけでした。そのため、本当にこのまま就職活動となると他の学生に勝てないと思ったのでこのプログラムに参加しようと思いました。インターンシップ・プログラムを通じて海外での就業経験は色々と語れる経験になるかなと思っていました。

大体いつ頃このインターンシッププログラムで留学をしようと思ったのですか?

大学1年生の冬くらいから考え始めて、2年生になる春に決意しました。
大学では中国語学科だったので、もともと大学の制度で2カ国留学というプログラム(中国と英語圏)が2年生から参加できたのですが、それだと中途半端になると思ったので英語圏で英語に集中しようと思いました。そちらに参加するとダブルディグリーが取れるので、自分にとってのひとつの挑戦かなと思って受けてみたのですが、そのタイミングで改めて考えてみてやはり英語に集中して、中国語は学校の勉強で強化すれば大丈夫かなと思いました。(中国語半年、英語半年より、英語を1年間集中して伸ばしたいと思いました。)

最初勧められたのがインターンシッププログラムと普通の語学留学だったんですけど英語の勉強をしたいという想いが強かったので、多分もう変更不可の一か月前くらいの期限ぎりぎりまで迷い続けていました。

日本の担当カウンセラーと相談して、インターンシッププログラムの方が今後就職活動や職業、職種選択に有利だし、自分の経験値を高めることができるからと背中を押してもらったのでその後は迷うことがなくなりました。約10ヶ月程経った今、実際にインターンシップ・プログラムで参加して、本当に良かったなと思いました。

留学先選びに関して教えてください

どのようにして留学を選びましたか?

最初は片っ端からいろんな留学会社と連絡を取り、4つくらい知名度のある会社のプログラムで検討をしていたのですが、担当カウンセラーの話が響いたのと、聞く感じしっかりしていると感じたので安心できました。また、ビジネスインターンシップというのが他にはなかったので、最後まで検討するのもワールドアベニューで考えようと思いました。

他の国は検討しなかったですか?

他の国(イギリス)でちょうどテロなどがあるという話などを聞いて、少し怖いなと感じたので、治安がよく気候が私にぴったりなオーストラリアで検討し始めていました。また、インターンシップ・プログラムのメインがオーストラリアだったので、丁度良いなと感じました。

周りに海外インターンシップをしている人などいましたか?

1人もいなかったですね。日本のインターンシップに参加する人もまだいなかったですね。2回生を終了した時点で留学したので、まだ周りは全然そういう雰囲気ではなかったです。私は、エアライン業界に興味があったので、ANAの見学兼インターンシップに1回生のときに参加しました。私の大学にちょうどANAのエアラインスクールの講師が来たのをきっかけに約2週間くらいANAのエアラインスクールが主催しているインターンシップとして中部空港などに出勤しました。エアラインスクールでは、おもてなしなどをメインに夏休みの集中講座として受けました。日本に帰ったら東京とか大阪にあるエアラインスクールにも再度受けようかなと思っています。エントリーシートが免除されるという特典もあるみたいなので(笑)。

休学留学に関してどう思いましたか?

最初は本当に抵抗がありました。休学が就職活動にマイナスに働くのではないかなと思ったのと、ワーキングホリデーという名前だけを見ると、「何をしていたの?」と問われそうな気がしました。さらに友達と一緒に卒業できなく、1年遅れてしまうのも少しつらいかなと思いました。

でもしっかりと考えてみたときに、自分のやりたいことと友達など周りの環境を考えたときにここで自分のやりたいことをやろうと思いました。また、普通の留学ではなく、オーストラリアで英語でインターンシップをしたら周りと差をつけられるかなと思いました。自分は飛び抜けた能力がないので、その分みんながしていない経験をすることが就職活動などで差をつけられる部分かなと思っていました。

興味のあるエアライン業界に関して教えてください

いつ頃からエアライン業界に興味を持ち始めましたか?

小学校くらいから興味を持ち始めました。理由として、お父さんが単身赴任で韓国にいて飛行機を利用することが多かったのですが、もともと空港が好きだったのとCAさんにお世話になっていたので、私もこういう人になりたいなと思い始めました。
他の業界を全然見ていないので、ほかも見てみなきゃとは思いますが、第一希望は変わらずエアライン業界でいくと思います。

ビジネスインターンプログラムとして行ったANAのシドニー支店見学はどうでしたか

非常に良い経験でした。すごい航空業界を志望していた人が実際に入ったら違うと思ったという話も聞いていたので、なるべく多く航空業界の人とコミュニケーションをとりたいと思っていたので、とても貴重な機会でした。
社風がいいなと改めて感じました。日本でもANAの雰囲気を感じましたが、海外でも同じ雰囲気を感じれて、やっぱりANAっていいな、働きたいなと思いました。

ANAのシドニー支店見学はこちらを参照
https://world-internship.com/news/report-ana

海外インターンシップに関して教えてください

インターンシップ先の会社の規模はどのくらいでしたか

会社の規模は10人くらいでした。インターンは3人、社員は5人、他パートタイムみたいな構成でした。

インターンシップの1日の業務はどうでしたか

会社のシドニーオフィスが全オーストラリアの支店のデータを持っているので、毎朝顧客データを抽出して、キャンセルなどの手続きを11時までに必ず終わらせて、メルボルン支店に報告をする業務から始まりました。

お昼休憩を挟んだ後、銀行の入出金などのデータ入力やそのデータと実際に動いているお金などのバランスがゼロになるように照らし合わせながらやるような業務がありました。最初は慣れないので、なかなか合わない中でどこが間違っているのがわからなかったので、他のインターン生などと試行錯誤をして探したりしていました。

メインはアカウンティングの部署で、エクセルとシステムをメインで駆使して業務を行っていました。すごい嬉しかったのは、インターン生ですが、一従業員として扱ってもらっていたので、とても裁量のある仕事を任せてもらいました。

失敗談などがあれば共有してもらえますか

過去一番大きな失敗は、2,3回、他のエージェントなどにお金を間違って送金してしまったことです。(笑)自分たちが数字を合わせて、最後にPayoutという項目を埋め、メルボルン支店に送るので、それを使ってメルボルン支店のファイナンスが支払いをするので、責任重大でした。最初は単純作業に見えていたけど、ミスをして初めてこんなに大きな仕事を任せてもらっているのだとわかりました。

また、もともと一通り勉強をしても満点を取れないといったように自分には「詰めが甘い」という欠点があるのを理解していたので、この大きな失敗をきっかけにすべてのことに対して意識して行動するようになりました。

インターンから得られたものを教えてください


大きく分けて、3つあります。

1.責任感

インターンでこれだけ責任感ある仕事をさせてもらえて、最初はビクビクしながらやっていたので、これが正社員になったら大変なのだろうなという点を意識しながらやれたことは大きな学びになりました。

2.PCスキル

独学で勉強したりするよりも、仕事でやらざるを得ない環境に入れたことによって、圧倒的に伸ばすことができたと思います。また業務を行っていくうちに、もっとこういうことできないかなというのを考えるようになり、さらにできることが増えていった気がします。特にエクセルは小学校以来触っていなかったので、最初は苦戦しましたが、非常に勉強になりました。

3.ビジネス英語

普段学校での会話とは全然違うので、ビジネス英語が飛び交う環境で仕事をすることによって、自然と身に着けていくことができたと思います。特にメンターのようなシンガポール人がビジネス英語を流暢に喋っていたので、毎日新たな単語が増えていきました。

また、教わっていたときに、「これわかる? わかるなら説明してみて」と発言を求められていたので、もともと苦手だったアウトプットの分野を強化できたのも良かったです。最後には自分がやってきたことを新しいインターン生に伝えるというようなこともやりました。

インターンシップをやって、今まで持っていた職業感などに変化はありましたか?

インターンシップを参加して改めて、将来海外で働きたいなと思いました。
CAで海外に行くのはあっても、海外に身を落ち着かせて働くのは少ないので、いつかキャリアチェンジなどをして視野を広げたいなともこっちに来たことによって考えるようになりました。
また、オフィスワークも初めてやったのですが、意外と嫌いでもないな、海外でこういう仕事もありだなというのも考えました。もしくは、外資系の航空業界に入って、本社で働くのも面白そうだなと今まで見えていない世界が見えてきたのもインターンをやってよかったなと思います。もともとは、少し海外で働けたらいいなくらいしか思っていなかったので、自分でも自分の変わりようにびっくりしました。

シドニーでの生活に関して教えてください

日本とシドニーどちらの方が好きですか

断然こっちの方が好きです(笑)。物価は高いですが、住みやすいですし、ご飯も美味しいです。大好きな英語環境も作れるし、1人でなんとかやっていかないといけないからというモチベーションも自分には非常に心地よかったです。今まで実家暮らしだったので、生活するってこんなに大変なんだって思いましたが。(笑)さらにお金のやりくりもしっかりとやれれば本物だなと思ったので、これから意識をして生活していきたいです。

苦労したことなどありますか

色々な人と生活をともにして、様々な苦労を感じました。しかし最終的には視野が広がり、自分とは違うこういうタイプの人たちもいるのだなという発見がありました。

一番大きな苦労は、「伝えたかったことを伝えられない」ということですね。
日本だと間をとって曖昧にすることも結構ありますが、やっぱり海外はYES, NOがはっきりしています。私はなかなか自分の主張を持てなかったので、最初はこの文化の違いに非常に困りました。学校やインターン先のディスカッションではしっかりと意見を言えないと価値がないくらいの扱いをされて悔しい思いをしたことを覚えています。インターンのメンターが無駄なことは嫌いで、「結論は何? Yesなの? Noなの?」と問われることが多かったので、とても鍛えられました。(笑)

さいごに

もともと疑問に思ったことなどもめんどくさがって調べることもしなかったのですが、この海外インターンプログラムでの生活を通じて、「自分で調べる」もしくは、「恥ずかしくても聞く」を徹底して行い、理解を深めていこうと思いました。一緒にいる友だちに刺激されることも多かったですね。決断などに関してもあまり考えないで流れに任せるタイプだったのですが、ビジネスインターンプログラムの同期は、みんなしっかりと考えて自分を持っている人たちが多かったので、「このままでは負ける、もっと頑張らなければ」と常に思えたのも海外インターンプログラムに参加してよかったことかなと思います。

英語に関しては、渡航前はTOEIC IPテストで520点くらいだったのが、810点という「留学した」と胸を張って言えるくらいの点数は取ることができました。でも悔しいので900点までは日本に帰っても受け続けたいと思います。(笑)