有給の海外インターンが失敗する理由

お給料がもらえる海外ビジネスインターンシップ留学が無いのかというお問い合わせをいただくことが良くありますが、オーストラリアの海外ビジネスインターンシッププログラムでは有給のインターンシップはご紹介しておりません。仕事をするのだからお給料をもらいたいというお気持ちはよく分かるのですが、アルバイトとは異なり海外ビジネス経験を積む留学プログラムとなるので原則として無給でのインターン経験となります。

有給インターンシップの罠

アジア圏での海外インターンシップやオーストラリア・カナダでの有給インターンシッププログラムが無いわけではありません。しかし、過去に参加された方からのお話を聞くとインターンシップ経験を積んだというよりもアルバイトに近い性質のプログラムを「有給海外インターンシップ」として募集をされていることが多いのが現状のようです。

インターンシップ先は日本へのコールセンター

せっかく海外に出てインターンシップ経験を積むのは、海外の商習慣や英語を使ってビジネス経験を積みたいからです。インターンシップ先で配属されたのが日本のお客様からの電話対応を行う海外コールセンターであっては、海外インターンシップとは呼べませんし、就職活動における履歴書や面接でアピールする経歴にはつながりません。特にアジア圏の有給インターンシップに多いのがコールセンター業務やシステム開発といった業務を行うインターンシップ・プログラムです。これは、日本でもアルバイトとして経験できる業務である上に、渡航先の給与水準で給与が支払われる事が多く、実入りも少ないことが多いと言えます。有給インターンシッププログラムに参加する際には、どのような業務を行うのか手配会社にしっかりと確認することが必要でしょう。

ホテルでハウスキーピング業務

オーストラリアやカナダで多いホテルインターンシップ・プログラムと言われるが、実際はホテルでのハウスキーピング業務が中心となるほぼアルバイト業務になります。実は、このようなインターンシップ経験でレセプションなどの表舞台で経験を積むことは少なく、裏方の洗濯やベッドメイキングなどの業務が中心となります。裏方の業務は、多くがワーキングホリデーや他の国からきた労働者で支えられており、お金を出して仲介会社(留学エージェント)を介さなくてもホテルやハウスキーピング会社自体が募集を行っていることが少なくありません。英語を使う場面も少なく、どちらかというと淡々と作業をこなすことになるため、就職活動に活きるインターンシップとは程遠い経験となってしまいます。海外留学期間中にアルバイトとして生活費を稼ぐ目的でお仕事をする目的であれば問題ないのですが、就職活動に活かすインターンシップ経験として、このようなインターン先で就労するプログラムを考えている人は注意が必要でしょう。

海外ビジネスインターンシップで大事なことは、お金より経験値

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お金と時間がかかる海外留学で最も大切なことは、「留学中にしか得られるない経験をたくさん積むこと」につきます。海外インターンシップ留学に挑戦したのに、インターンシップとは名ばかりのアルバイト経験しか得られなかった、アジア圏で英語が全然伸びなかった、使わなかったということは避けなければいけません。海外インターンを検討するなら、無給でも英語環境でビジネス経験が積めるインターンシップを探すべきです。また、海外インターンシップを経験するために必要なサポート体制が十分に整っているか、英語を学習するプログラムが十分に用意されているかなどを確認すべきでしょう。

海外インターンシップを失敗なく選ぶためのチェックポイント
□ アルバイトではなく、インターンシップの経験が積めるプログラムか。
□ 日本と渡航国の両方で留学のサポートが受け入れられる体制にあるか。
□ 単なる見学(1週間~2週間)のインターンシップ期間になってないか。
□ 海外インターンは英語を母国語とする国で開催されているか。
□ 海外インターン前に学習する英語のプログラムが用意されているか。

無給の海外インターンシップは経験を積むことに重点が置かれる

それでは無給の海外インターンシップは有給インターンシップと何が違うのでしょうか。無給のインターンシップでは、受入先の企業はインターンシップ生に対して仕事を経験してもらう機会を提供します。海外から来た学生を受け入れるというのは、インターンシップ先の企業にとって大きな負担になることが多く、多くの会社では有給では募集を経験が少ない学生や英語力の弱い留学生には行っていません。しかし、ワールドアベニューが提携するインターンシップ企業では、日本人留学生をボランティアで受け入れを行っています。もちろんオーストラリアの企業ですので、仕事は自分から取りに行って当たり前の文化ですから、日本の企業のように手取り足取り仕事を教えてくれるわけではありません。しかし、学生がやる気を出せば親身にいろんな業務にチャレンジさせてくれる環境を提供してくれます。アルバイトでは絶対に不可能な経験を積むことが海外インターンの醍醐味です。海外インターンは「学び」がメインであり、お金を稼げればという認識を捨て、留学での経験を最大限積めるように挑戦しましょう。

大学生であれば休学、社会人であれば退職を伴ってチャレンジする海外インターンシップを実りある留学にするためにも、有給インターンシップの有給にだけ注目にして渡航プログラムを探すのは避けた方がよいでしょう。

海外ビジネスインターンシップの必要性はこちらから。